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日記
流行についてじっくり読んだ。
科学的に、永遠に変化のない物体は存在しない。
太陽でさえも、いつまでも燃えつづけることはない。
岡本太郎は、物事は速度が各々違えど全ては「動的」であって、一度定着した文化、習慣も例外ではないと語る。
遠近法のように、目に見えるものが近ければ近いほど変化の速度は早い。しかし、遠くにあるもの、止まっているようにみえるものも百年単位でみると動いている。
「新しい」とは何か?という深い問いについて考えさせられた。
常に脱皮せよ、と語る。
ここは色々な解釈ができる。
惰性的な行動への警告としても読める。
人間の精神の在り方、特に成長という言葉について考えさせられることもある。
保守という言葉についても考えさせられる。
守り抜くものは守る。
ではなんのために。
進歩とは何か。
技術的な進歩、人間精神の進歩とは。
堕落とは惰性か。
惰性は悪か。
効率は悪か。
岡本太郎は綺麗な現代アートを語る。
美しいものはすぐに忘れるものである、と言う。
ここも色々なトピックと結びつけて考えることができる。
カントが美について、目的なき究極性と述べたが、すぐに忘れるとはこれいかに。
たしかに美人は三日で飽きると人は言う。
しかし、であれば美がそれが自体究極とは到底思えない。
考えればかんがえるほど落ち着かない。
つづく
公開日2022/9/13
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