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読書日記668

  岡本太郎『今日の芸術―時代を創造するものは誰か』光文社知恵の森文庫(1999)

■株式会社光文社

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日記

流行についてじっくり読んだ。

科学的に、永遠に変化のない物体は存在しない。

太陽でさえも、いつまでも燃えつづけることはない。

岡本太郎は、物事は速度が各々違えど全ては「動的」であって、一度定着した文化、習慣も例外ではないと語る。

遠近法のように、目に見えるものが近ければ近いほど変化の速度は早い。しかし、遠くにあるもの、止まっているようにみえるものも百年単位でみると動いている。

「新しい」とは何か?という深い問いについて考えさせられた。

常に脱皮せよ、と語る。

ここは色々な解釈ができる。

惰性的な行動への警告としても読める。

人間の精神の在り方、特に成長という言葉について考えさせられることもある。

保守という言葉についても考えさせられる。

守り抜くものは守る。

ではなんのために。

進歩とは何か。

技術的な進歩、人間精神の進歩とは。

堕落とは惰性か。

惰性は悪か。

効率は悪か。

岡本太郎は綺麗な現代アートを語る。

美しいものはすぐに忘れるものである、と言う。

ここも色々なトピックと結びつけて考えることができる。

カントが美について、目的なき究極性と述べたが、すぐに忘れるとはこれいかに。

たしかに美人は三日で飽きると人は言う。

しかし、であれば美がそれが自体究極とは到底思えない。

考えればかんがえるほど落ち着かない。

つづく

公開日2022/9/13


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