閉じる

読書日記703

エリック・ホッファー『エリック・ホッファー自伝』作品社(2016)

■株式会社作品社

公式HP:https://sakuhinsha.com/

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/sakuhinsha?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日記

くまざわ書店に行ったとき、読書論のコーナーに『貧しい出版社』という本をみかけ、「荒木優太」という人物のことを知った。

在野(研究機関に所属しない)で研究している人物であり、ブログの活動を通して彼の本が出ることとなった。

その後ジュンク堂に行った際には、彼が他にも『これからのエリック・ホッファーのために』という本や『在野研究ビギナーズ』という本も出していることを知った。

荒木氏の場合は自費出版も含めてではあるが、ブログを通じて書籍を出版する研究者が少なからずいることは励みになるものである。

本屋に行くと面白い人が沢山いるなとよく思う。

アナキズムのようにも感じ、『サボる哲学』で有名な栗原康氏に近いなと感じた。

そしてこの「エリック・ホッファー」こそが在野研究の祖であることが分かった。

以上の背景があり、私はエリック・ホッファーの自伝を読んでみようと思うようになった。

・・・

どん底にいながらも、肉体労働の時間以外は本を読みつづける。

単純にその情熱の源泉が気になった。

何を知りたいのか。

何を残したいのか。

100ページ弱読みすすめた。

放浪しながら本を読みつづけるという、日本にはおそらくほぼいない異端な人物であることが分かった。

また、両親が短命であることから、自身もどうせすぐに死ぬだろうと思っていてそれが逆に楽観的でいられる要素となっていることも分かった。(とはいいながら彼は80年以上生きた。)

その日だけに集中する。

変に計画性のない生き方のなかで独特な思想が醸成される。

将来が不安ですと言っている場合ではない。

公開日2022/10/2

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *

© 2024 ラボ読書梟 | WordPress テーマ: CrestaProject の Annina Free