■株式会社実業之日本社
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その他数冊
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メモ
池田晶子「不幸の源は欲することである」
池田晶子「愚者は分かることしか分かろうとしない」
小林秀雄「(執筆開始時)理想というものはなかった」
執行草舟「生きようとしないことが、本当に生きることなのだ」
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日記
集中力を使い果たした夜は深い読書ができない。
そういうときは少しずついろいろな本を貪り読むほうがしっくりくるようである。
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池田晶子の本は今後も繰り返し読み込みたい。
読めば読むほどその作家の「型」がみえてくる。
作家というものは往々にして一貫したことを書いているので、同じようなことを別の本で書いていることは多い。
言い換えれば、内容を変えているように見えても同じようなことしか書いていない。
SPIの参考書のように毎年更新するだけで売れる。作家にとって都合がいい。
そういう作家は存在する。
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池田晶子の本を読んでひとつ気がついた。
「合理性」という言葉。
理性に「合う」。道理にかなっている。
つまり理性、ロゴスが先行している。
日常的に人々が使う「合理的」というこの言葉に、ロゴスは隠れている。
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楠木健氏は面白い人で、就職したくないから研究者となったが、研究対象が忌み嫌ったビジネスという転倒。
競争戦略が専門分野であるそうなのだが、机上の空論と反論されることを意識しながら書いているように感じた。
理論だけで食べている人は世の中に沢山いる。
実践に不向きであろう自分はその存在に少しだけ勇気づけられる。
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一方で、対照的に執行草舟氏は実業家である。
ただ、その思想には共鳴する部分が多い。
彼は岡本太郎と同じことを言っている。
カントの生命論を引用し、「目的のない合目的性」を推奨する。
無目的に、矛盾のなかを突っ走れと諭す。岡本太郎と重なる。
生きようとしないことが本当に生きることなのだ。
その言葉の意味するところはつまり、「保身」を避けることである。
それはつまり「体当たり」の精神であり、無目的に生きる精神、自身の利益を第一と考えない態度である。
矛盾を受け入れる態度について考えさせられる。
矛盾を突き詰めるよりも受け入れる。
いろいろな人がいるものだと思う。
公開日2022/10/3