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読書日記729

     池田晶子『人間自身: 考えることに終わりなく』新潮社(2004)

■株式会社新潮社

公式HP:https://www.shinchosha.co.jp/

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/SHINCHOSHA_PR?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

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日記

棚から手に取り、何気なくページをめくると「学者の魂」というタイトルのページが目についた。

白川静への追悼文であった。

平凡社ライブラリーのコーナーにいくといつも白川静の本を見かける。

ただ、理解できそうもないのと、読み込める自信がなかったので購入を躊躇っていた。

池田晶子の言葉が今日も身にしみる。

「狂気の宿らない学問などクズに等しい」

「中庸しかしらない凡庸」

「極端を知るからこそ結果として中庸となる」

「狂気を知る人、すなわち本物の学者など、おそらく指折り数えられるほどしかいない。」

・・・

私の記憶が正しければ、池田晶子の本には「努力」という言葉はほとんど存在していない。

「努力は大事」

「努力しない人間は成功しない」

この言葉にどれほどうんざりしてきたことか、、!!!

学問に努力など無用。

狂気は努力という名の陳腐な打算を凌駕する。

公開日2022/10/12

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