閉じる

読書日記745

   R.D.レイン『引き裂かれた自己: 狂気の現象学』ちくま学芸文庫(2017)

■株式会社筑摩書房

公式HP:https://www.chikumashobo.co.jp/

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/ChikumaShinsho?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日記

隙間時間を利用して100ページほど読み進めた。

この本は精神医学、心理学、哲学が交差し、いろいろと考えさせられるものであった。

・・・

統合失調症患者に意識はあるか。

勿論あるだろう。

では植物状態の患者には意識はあるか。

何をもって意識があるとみなすかによるが、命ある限りやはりこちらも勿論あるだろう。

後者の場合、やや哲学的なトピックになり得る。

人は憑依することなど不可能なのであるから、各々の主観というものは完璧には理解し得ない。

むしろ、そのために人は会話をして情報を交換するわけである。

言い換えれば、その必要がなければ言語など存在しないかもしれない。

存在する意味も理由も見当たらないからである。

・・・

ここで見えてくるものは、言葉が情報であるという点である。

また、情報という側面においてはDNAもRNAも同じである。

問題は言葉が非物質かどうかである。

素人なので突き詰めることはできないが、もっと妄想を膨らませれば言葉は波なのか、粒子なのか。

こういう問いを持ちながらSFを読むのも面白そうだと感じた。

つづく

公開日2022/10/16

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *

© 2024 ラボ読書梟 | WordPress テーマ: CrestaProject の Annina Free