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読書日記749

      加藤典洋『テクストから遠く離れて』講談社学芸文庫(2020)

■株式会社講談社

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    松岡正剛『千夜千冊エディション 情報生命』角川ソフィア文庫(2018)

■株式会社KADOKAWA

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つづきをよみすすめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/06/14/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98746/

  

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日記

『情報生命』はタイトルから分かるように、生命と情報に関する内容が詰まっている。

読み物としては面白いが、体系的な本ではないので遺伝子をめぐる論争の整理がつかない。

松岡正剛氏は『利己的な遺伝子』の構想がこれからも生きていくことを示唆したが、個人的には、人間の行動よりも言葉の始源に関心がある。

遺伝子に関する刺激的な内容であふれているが、今日はなかなか頭を悩ませた。

・・・

『テクストから遠く離れて』の序盤はソシュールと吉本隆明の言語論をめぐる回想のような内容であった。

結局のところ言葉をめぐる理論は構造主義、ポスト構造主義と流れていくわけではあるが、個人的にそれを追うよりも他のアプローチから新たな言語観を模索するほうが有益なように思えた。

意味の決定不可能性について、昔から数多の人間が論争を交わしておきながらなんらパラダイム転換が起こっていないように感じる。この不毛性の根元はなんなのだろうか。

言葉を情報として考えてみると、決定不可能性は生存にとって不利になり得るか。

しかし、DNAもエラーを起こしガン細胞を生む原因となる。

そして言葉もまた違ったふうに解釈されエラーを起こす。

この点は似ていると感じる。

言葉と情報にはなにか決定的な接点があることは疑い無いように思える。

公開日2022/10/17

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