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読書日記759

     R.D.レイン『引き裂かれた自己: 狂気の現象学』ちくま学芸文庫(2017)

■株式会社筑摩書房

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つづきをよみすすめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/06/14/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98745/

  

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日記

統合失調症患者の心理構造について語られた。

120項まで読み進めた。いくつか見えてくるものがあった。

結論から書くと(今日の段階では個人的な解釈として)、自意識過剰というものが分裂病を誘発する可能性がある、というものである。

・・・

ハッキリと書かれていた。

統合失調症患者は「傷つきやすい」存在であり、本当の自分を隠すために別のパーソナリティを演じるというものである。

傷つくことへの恐怖、それを克服するための最終手段として、演じているパーソナリティが自分自身の真の自己を奪ってしまうことへの恐れが根本にあると書いてあった。

・・・

自分はパニック発作を経験したのである程度理解できるものはある。

他者の目線というものは必然的に自意識というものを目覚めさせる。

だがこの心理とはなんぞや。

モリス・バーマンのいう「参加する意識」と「参加しない意識」の二分法で単純に考えてみると、参加しないからこそ意識が内に向くのか、どうなのか。

このあたりも考えてみたい。

いや、ひとつ気がかりがある。

近代化をとげた人間社会は、たちまち神を頂点から引きずり下ろす。

かくして人間の傲慢さが発生する素地ができる。

傲慢であることとプライド、自意識にはなんらかの相関性があるとみる。

これは非常に奥の深いもので、やはり社会学的な原因、生理学的な原因、ミクロ的な心理について考えていかないと見えてこないとは思う。

自意識、承認欲求、責任という近代的な概念が与える影響について考えてみたい。

公開日2022/10/19

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