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読書日記765

         箭内匡『イメージの人類学』せりか書房(2018)

株式会社せりか書房

公式HP:https://www.serica.co.jp

公式X(旧 Twitter ):不明

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つづきをよみすすめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/06/14/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98744/

  

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日記

内容はいよいよ専門的になってきた。

ディナミズムとアニミズムについて語られたが、この二つの決定的な違いについては理解できなかった。

ただ、アニミズムについては多少の理解が得られた。

・・・

本書によると、アニミズムは物質が生きているという単純な発想ではなく、アニマ(=魂)というものから説明される。人間が眠っている時や死んでしまったときにそのアニマが動物や物質に入り込むという見方を持っているようである。

政治的な話へと移り、ピエール・クラストルの研究に依拠しながら、アニミズムの世界観を持った社会は暴力的な側面はあるものの、戦争状態へと突入するための素地、つまり「国家」の成立に向かうベクトルにはないのだという。

いわゆるリヴァイアサン(=大怪物)になることを防ぐ装置があるということであったが、のちに別の研究者が必ずしもクラストルの理論に当てはまらない事例を発見する。

著者はフーコー著述を引用し、クラストルと通じるものを見出したがやや整理がつきにくいものであったので次回以降自分のなかで解決させたい。

公開日2022/10/20

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