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読書日記766

         トーマス・マン『魔の山(上)』岩波文庫(1988)

■株式会社岩波書店

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つづきをよみすすめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/06/16/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98758/

   

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日記

なんとか三日以内に200ページ読むことができた。

サナトリウムには様々な人がいて、個人的にはセテムブリーニという人物が面白いと思った。

ちょっと屁理屈なところが自分と似ていると感じた。

病院では定期的に演奏会が開かれているということであったが、セテムブリーニという人物は敢えて全部は聞かずに、遅れて会場に入っていく。

ただでさえ不自由な生活のなか、「強制されて」行くものではない、私が行くかどうかは私の自由だ、という主張である。

しかし面白いことに、イベントをもうけることは患者に選択肢を与えることで、それは間接的に「自由」を与えることでもあるように感じた。

選択肢が多すぎると選びにくくなる逆説があるが、サナトリウムの生活には選択肢そのものがないので、行くか行かないかの単純な選択肢を与えることである種の自由が生まれるという哲学的なことを考えさせられた。

公開日2022/10/20

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