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読書日記808

       小坂井敏晶『増補 責任という虚構』ちくま学芸文庫(2020)

■株式会社筑摩書房

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つづきをよみすすめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/06/22/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98807/

  

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メモ

ルソーの一般意志 ≒ ロールズの無知のヴェール

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日記

360ページ弱まで読みすすめた。

ひとつひとつ議論の整理をしていてはキリがないのでただ感じたこと、感想を書き残す。

・・・

錯覚というものは視覚的であるが、本書はシステム上の錯覚というものを明るみに出す。

延々と読むのはつかれるが、新しい発見が多くあり面白い。

錯覚というものはとにかく不思議である。

モース『贈与論』の「ハウ」と、社会における「責任」が相似関係にあり、つまりはフラクタル構造になっているというのが主な筋であった。

内容についてまとめると長くなるので割愛。

気になるかたは是非ご拝読を。

・・・

虚数を思い出した。

人間が恣意的に作り出す概念によって、説明不可能な計算式に一定の根拠を与えることができる。

それと同じように、責任という名の虚数を導入することによってでしか、社会を説明することができない。

ここまできてようやく、「責任という虚構」というタイトルの意味を回収できてきたように感じた。

公開日2022/11/4

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