閉じる

読書日記823

            米山優『アラン『定義集』講義』幻戯書房(2018)

■株式会社幻戯書房

公式HP:https://www.genki-shobou.co.jp/about

公式X(旧 Twitter ):https://x.com/genki89476596?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日記

独断論【dogmatism】について、本書で調べてみた。

アランによれば、独断論は懐疑主義の対を成す。

アランによれば、独断論とはいかなる事も言説によって説明可能とみなす心理的傾向、または確信である。

また、再検討する必要もない知識の存在を認める。それはドクマとも呼ばれる。

・・・

面白いことに、西田幾多郎がこの独断論の欠点を鋭く批判する。

「絶対的な真理は存在しない」

この言明は、絶対的な真理はないという真理の存在を認めている。

したがって自己矛盾になる。

ラッセルのパラドックスを想起させる。

しかし、世の中に矛盾があって当たり前である、という主張を揺るがすものではないように感じた。

懐疑主義についても調べようと思ったが頭が混乱しそうだったため、ひとまず絶対性についてだけ書き残すことにした。

公開日2022/11/16

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *

© 2024 ラボ読書梟 | WordPress テーマ: CrestaProject の Annina Free