■一般財団法人東京大学出版会
公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/UT_Press?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日記
理工系でなにか面白い本がないかと、ぶらぶら書店のなかを歩き回っている時に本書に出会った。
一度気になった本はとりあえず買う。これは自身の失敗から学んだことである。
・・・
自分はエリック・ホッファーと荒木優太氏に勇気づけられてきた。
大学院にこだわらずとも、在野という選択肢もあり、逆にアカデミズムに浸ることで独創性を失う可能性については、ベンジャミン・クリッツァー氏の本から学びとった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本書では三中氏による読書論や、ブログとの付き合い方などが指南される。
この方の別の本も読んだことがあり、その独創性、難解な文章にはついていけなかった。
ただ、本書はそこまで気むずかしいものではない印象だ。
三中氏は、研究者の心得を5つ挙げる
・根拠のない自信を持つ
・限りなく楽観的である
・好奇心アンテナが広い
・孤独な天動説主義者
・偶然を受け入れる構え
これは手前味噌であるが、自分は全て当てはまっていると確信している。
自信は気づいたら付いていたし、先のことを心配するのは岡本太郎の信念に反する。
好奇心とアンテナに関してはいくらでも考えてきたし、孤独であることはいうまでもない。
偶然を受け入れるとは、つまり「遠回りは近道」の発想であり、無駄と思える経験も最後には回収されるという構えだ。
ただひとつ、彼は一度手にした本は全て読みきることを推奨している。
この点は残念ながらあてはまってはいない。
しかし、読んだらアウトプットすべしと言う提言には共通するものを感じ安堵した。
公開日2022/11/17