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読書日記835

ハンナ・アーレント『思索日記 I 〈新装版〉: 1950-1953』法政大学出版局(2017)

■一般財団法人 法政大学出版局

公式HP:https://www.h-up.com

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/hosei_up?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

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日記

アーレントがどのような本を読み、どのようなアウトプットをしていたのかが分かる本である。

目次を見れば数々の著書が並ぶ。

プラトン『国家』『法律』『第七書簡』

ミルトン『失楽園』

シェイク・スピア『マクベス』

フォークナー『八月の光』

モンテスキュー『法の精神』

アリストテレス『弁論術』

etc.

前半はプラトンの著書に関するメモが多い。

ルソーも、ニーチェも各々の著書でソクラテスに対する言及があるように、やはり淘汰されていく莫大な書物のなかで唯一生き残ってきたことを思わせる。

なぜ読み継がれてきたのか。

それは間違いなくある一定の普遍的な法則について語り尽くしているからだと思うのではあるが、ニーチェはソクラテスを根本から否定している。

ただ、やはり古典は全てではないにせよ、真実を語りきっている。

あまりにも爽快に語るものだから、批判する人間はある種のルサンチマンだ。

公開日2022/11/23

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