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新・読書日記87

        ミラン・クンデラ『緩やかさ』集英社文庫(2024)

■株式会社集英社

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         執行草舟『生命の理念1』講談社エディトリアル(2017)

■株式会社講談社

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その他数冊

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メモ

『生命の理念1』

“様式に合わせるほど個性的になる” P265

 

“一人一人の人間そのものの存在を無視する科学思想の汚染によって、制服のボタンをはずさなければ個性的にならないと考えてしまうのが現代です。” P266

 

“(・・・)言語能力は人間関係が複雑になるほど高度になっていき、近代化が始まり人間関係をあまり取らなくて済む社会になると、どんどん低下していくのです。” P295

 

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日記

通勤中に小説を読むのはあまり実りがないということを実感しつつある。

没頭すれば降り損ねて遅刻しかねない。かといって絶えず電車のアナウンスを気にするようでは小説の世界に全く入れない。ただ字を追うだけで情景すら思い浮かばない。これはダメだと思い始める。

通勤中に何をすればいいのか。たかが15分程度しかないので、もういっそ寝ようと開き直りたい。

  

今日は仕事帰りに二つの書店をはしご。

今日は新刊のラインナップが冴えていたように感じる。二冊購入。ボルヘス『アレフ』を休日にじっくり読みたい。

休日でなければ小説は読めないと感じている。

ボルヘスは時間と空間をテーマにしているということを自分は学んだ。

つい先日読み終えた『生命 科学の忘れ物』のテーマもまた時間と空間である。

ボルヘスはどのように時間と空間を物語に落とし込んでいるのか気になるところである。

  

・・・

日本の円安、高齢者による自動車事故の多発など、衰退国家としての日本の典型的なニュースをちらちらと聞くようになってきた。

一回崩壊を経験しなければ立ち上がれないのが日本人のような気がしてきた。

戦争は回避しなければならないが、敗戦後のあの凄まじい日本人のエネルギーが再来しなければもう未来はないだろう。

それをどうやって召喚するかということを考えてみた。

  

地道なものから変えていかなければならないということは確実だ。

それを実行しているのがまさに執行草舟氏であって、この偉大な著述家であり経営者である人物から若い世代は学ばなければならない。

ひとつは「砂糖」だ。

砂糖が超長期的には日本人の活力を弱める可能性について今日は考えさせられた。

砂糖と発がん性の相関性・因果性について、食文化の欧米化によってなにがどうなるのか。

幅広い視点から考察しなければならないだろう。一筋縄でいかない問題だからこそ国も頭打ちなのだ。

自分は文学を中心に、いかに生きるかということを考え続けたい。

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