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読書日記839

           トーマス・マン『魔の山 下』岩波文庫(1988)

■株式会社岩波書店

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つづきをよみすすめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/06/26/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98831/

   

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日記

塵も積もれば山となる。上下合わせて950ページほど読み進めた。

(以下ネタバレ含む)

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「カストルプは死に直面する」

下巻もいよいよカストルプにもピンチか、と思いながら読み進めた。

生と死の対立をこえた愛とヒューマニズムを認識する、と表紙に書いてあるが、第六章「雪」のことだったのだと今更ながら理解した。気がついたら通過してしまっていた。

遭難し、夢を見てカストルプが思ったことは前回の記事にメモとして書き残した。

・・・

気がつけば従兄のヨーアヒムも亡くなってしまった。

死が連鎖的に起きる空間に居ることは、現在では医療機関、葬儀社関係の人など、一部の限られた人にしか経験できない。

現代のヒューマニズム、健康促進社会は明らかに死を遠ざけている。

寿命も延びることで、親族の死を経験せずに大人になる人もこれから結構出てくるのではないだろうか。

それがまさに今の自分である。

もう20年以上葬式に参加していない。

良いことか悪いことか分からないが、死から遠ざかっていることで何か大事なものを忘れているのでは、という気にさせられる。

公開日2022/11/23

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