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読書日記852

           岡本太郎『岡本太郎 発言!: 対談集』二玄社(2004)

■株式会社二玄社

公式HP:https://www.nigensha.co.jp/

公式X(旧 Twitter ):https://x.com/nigensha_pr

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日記

ジョルジュ・バタイユ、川端康成の話からタモリの話まで、幅広い世代との交流や自身の活動について語られた。

ふざけた話から真面目な話まで、多様な対談集であった。

・・・

最近個人的に関心の高い全共闘についても語られた。

岡本太郎の指摘は的確であるように思えた。

社会に反発心を抱く学生たちは、集団としてかたまることによって逆説的に画一的になり、個性のなさ、イニシエーションのなさに虚しさを感じていると語る。

写真を見ると自明で、皆きれいに同じヘルメット、鉄パイプを持っている。

これは道徳というものを突き詰めると中身が空っぽであることをも意味するように思われた。

彼らの道徳心、正義感には実は論理がなにもなかったのではないか。

岡本太郎がいろいろな本のなかで孤独についてよく書いているが、オリジナルな存在である為には孤独と向かい合い、逃げてはならないことをこの内ゲバの写真から読み取ることができた。

公開日2022/12/2

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