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読書日記873

          浅沼圭司『ゼロからの美学』勁草書房(2004)

■株式会社勁草書房

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つづきをよみすすめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/06/29/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98862/

   

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日記

内容は興味深いが、読めば読むほど逆説的に美が分からなくなっていくように感じた。

本書を読んで、美は不確定性、偶然性に支えられているように思われた。

例えば虹や桜が美しいのは、普段なかなか見ることができないという側面も併せ持っているからではないだろうか。

満月が美しいのは、その見事な円形や色合いからでもあると思われるが、やはり毎日は見ることができないからだとも思われる。

テレビをつければそこには美しい人が映っている。

しかし毎日のように見るようになってくるとそれが「当たり前」となり目が肥えてくる。

この現象は美と無関係ではないように思われた。

つまり、時間という要素もまた美的なものに関わっている。

時代の移り変わりとともに美人の定義も変わる。

追求するべき美は常に一定ではない。そうではないだろうか。

科学的には、どんな物質も寿命というものがある。

太陽でさえも例外ではない。

この不確定性、流動性に美が潜んでいる。

とてつもなく深い学問であるようにさえ感じられた。

公開日2022/12/24

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