■株式会社白揚社
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日記
白揚社の本は面白い。個人的には『反共感論』に次ぐ二冊目である。
心理学コーナーに見たことのない本があったため手に取ったところ白揚社の本だった為購入。
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ひとまず第一章「本当に所有していますか」の終わりまで読み終えた。
所有権に関する錯綜した事例がいくつか紹介された。
イギリスの哲学者ジョン・ロックは労働によって産出されたものはその労働を行った人間に帰する、とした。
この理屈は奴隷制度が合法の時代に、奴隷が有利に働く。
それを阻止するために「奴隷=動産」という屁理屈が上書きされ、奴隷の労働によって得られた所有物は奴隷の所有者に帰する、という事態になった。
そのほかにも所有をめぐるややこしい事例がいくつか紹介された。
その根底にあるのは「心理的所有」だという仮説を著者は考え、次章からは科学的、実証的に考察が進む。
人間の根源に迫る非常に興味深い本である。
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個人としては、最近本棚に本が入りきらなくなり、本が山積みになってしまっている。
これらを全て電子化するべきか、時々思うことがある。
しかし電子化されたものをいまいち読む気にはなれない。
本は触りながら読むことである種の満足感や安心感を覚える。
観念的な所有、物質的な所有の相互関係について本書でなにか学べればいいなと思っている。
公開日2023/1/8