■株式会社明月堂書店
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つづきをよみすすめた。
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日記
180項まで読み進めた。
「教養とは何か?何のために身に付けるものなのか?」という問いに対する答えは、本書に則せば「教養とは情報を適切に扱い、処理できる能力であり、自身で問題提起を行い、文献にあたって分析する能力を身に付け批判的思考を行えるようにするためにある」と答えることができるように思う。
ドイツ思想史やマルクス主義関係の話が展開されながら教養の役割について考えさせられる構成となっていた。
・・・
本書を読んで古典を読むことの重要性を再度認識させられた。
ニューアカデミズム(デリダ、フーコーに関連する批評)に対して哲学者池田晶子は始終「あれは哲学ではない」と書いていたが、仲正氏の話を読む限り、新しいものにすがって何か「真理が分かった気になる」ということへの警鐘だと個人としては解釈した。
結局のところ、「学問に王道はない」と仲正氏が言うように、基本的な姿勢を忘れてはならないという内容だと感じた。
教養は雑学ではなく、体系を持った知の総体であり、役に立つかどうかという質問はナンセンスなように思われた。
公開日2023/1/8