閉じる

読書日記901

          執行草舟『生くる』講談社(2010)

■株式会社講談社

公式HP:https://www.kodansha.co.jp/

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/KODANSHA_JP?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

つづきをよみすすめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/07/04/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98899/

   

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日記

200項まで読み進めた。

言及される内容は多岐に渡ったが、特に印象的だったことをアウトプットしたい。

基本的には世の中のくだらなさに嘆くような内容がメインであったが、自分もそう考えているので面白い内容であった。

・・・

まず科学の話が語られた。

科学的なことは絶対に正しいと考える風潮について語られた。

科学の営み自体、それは特段問題はないと思われたが、問題なのは現段階で科学的に証明されていないことが現段階で証明されている科学的に正しい選択によって除外されてしまうことである。

また、執行草舟氏は統計学に対する批判もしていたが、これも納得のいくものである。

本書は統計学の本ではないので割愛されていたが、統計を取る人間には必ずバイアスがかかるということはこれからも忘れないようにしたい。

・・・

無償の愛について語られた。

執行草舟氏は、見返りを求めることが悪になっていることを批判する。

彼の経験上、見返りを求めないような人間関係は存在し得ないという主張であった。

マルセル・モースの贈与論とこの考察を繋げてみると面白そうである。頭に入れておきたい。

・・・

自信について語られた。

執行草舟氏は、歴史上、自信を持った人間は必ず破れると決まっていると断言した。

ひとつの例としては、日清戦争、日露戦争後の日本である。

また、個人的には高度経済成長以後も同じように思えた。

西洋においても、傲慢になった側は必ず負けていると断言された。

足元をすくわれる、というのはまさにこのことだと感じた。

自信に満ち溢れてしまった人間は謙虚さを保たなければならない。

公開日2023/1/13

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *

© 2024 ラボ読書梟 | WordPress テーマ: CrestaProject の Annina Free