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日記
執行草舟氏の本は本書で5冊目に突入。
ふり返ると、この方の問題意識は、私が昨年の10月頃に読み込んでいたモリス・バーマンやベイトソンの問題意識と重なっている。
また、私が尊敬している岡本太郎と池田晶子の精神と通ずるものを持っている。
こういう作家は現代において数少ない。
あまり大々的に書けるものではないが、医師の内海聡氏の問題意識も執行草舟氏と重なっていると私は感じている。
・・・
今日は三島由紀夫や小林秀雄などの話に触れながら死生観が語られ、文明、歴史、科学について語られた。
歴史を考察する際に非常に大きな材料を与えてくれた。
ひとまず武士道の精神を念頭に入れておかないと戦後と戦前の変化を読み取れないということが理解できた。
科学に関しては、書き換えの歴史であることは個人的にも理解しているつもりである。
科学といえど、常に権力が絡む。
地動説を筆頭に、今日では量子力学に関する常識も(光速以上に速くなることはあり得ない)、結局のところ確定していることではない限りにおいてはイデオロギーの側面を持つ。そして素人であってもそのことにたいして批判精神を持たねばならない。
文化は多元的になっている。
執行草舟氏は、文化は分離し始めていると書いている。
宮台氏は、潮流としては構成主義が否定され始めているというが、人類学も究極的にはまだまだイデオロギーの側面を持っているように私は感じた。
つづく
公開日2023/1/16