■株式会社青春出版社
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日記
今日も様々な本を乱読したものの、考察した内容がまとまらないのでまた後日に書き残したい。
ミル『自由論』や『銃・病原菌・鉄』、その他数冊を少しずつ読み進めたが今回はこちらの本の感想を書きたい。
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岡本太郎は流行と模倣について、私と同じような考え方を持っていると再認識した。
「個性」という言葉は流行に覆われた、画一的なものであり、ファッションの自由に関しても必ずパターンというものが先行すると語っていた。
文明の発達とは、すなわち個性の不可能性というものを想起させられる。
社会科学的にも、発達心理学的にも、哲学上の問題にせよ「個性というものはイリュージョンである」という岡本太郎の言葉はいまでも通用する言説であると私は思う。
因果関係というものを、過去へ過去へと遡及していくと、つまるところ個性というものが持つ性質は、環境的な要因に還元されていく。
その克服を使命とするものが芸術や文化人類学のような人間の根源にせまる分野であると私は思っている。
本書を読むと、モリス・バーマンと岡本太郎の主張に、共通点をたびたび見出すことができる。
つづく
公開日2023/1/26