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読書日記922

マックス・ヴェーバー『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』岩波文庫(1998)

■株式会社岩波書店

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日記

ヒュームの法則に斬り込むような内容であると感じたので、気になっていたが読む気力がなく遠慮をしていた。

ようやく読んでみる気になってきたので手に取った。

・・・

経済学や政治学の難しさは、ひとつには多様な人間の多様な価値観をまとめあげること起因すると思われる。

ウェーバーは「人間の持つ知識内に限られるが」という前提のなかで、科学的に、ある目的を遂行するための手段や、それを選ぶことによって犠牲にするもの、そしてそれを選ぶことによって得られる「結果」を確定することは「可能」であると書いていた。

そしてそれを提示し、意識させることが限界であることを指摘する。

つまり、経験科学は「なにをなし得るか」を提出できるが、「なにをすべきか」を教えることはできない。

かくしてヒュームの法則、「~である」と「~べき」は水と油のように相容れない。

ひとまず50ページ弱まで読んだところ、ウェーバーはこのヒュームの法則に触れていたわけであるが、この超難題をどう斬り込んでいくのだろうか。

非常に興味深いが、精読するにはかなりの気力、体力を要するように思われた。

公開日2023/1/31

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