■株式会社中央公論新社
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日記
芸術、文学、哲学、思想、歴史、人類学などを読んでいくうちに文明について関心が広がっていくことになった。
スペインによるインカ帝国占領からまだ500年である。
その当時の描写を見る限り、この500年で人間の認識論が大幅に変化したことは理解できる。
しかし、いかにしてそうなったのかまではわからない。
エーリッヒ・フロムなどの精神分析的な歴史観にも説明の足りなさを感じる。
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拾い読み程度しかしていないので、本書の内容については次回以降触れたい。
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話が逸れてしまうが、「泥沼」という言葉について気になるものがあった。
今では「泥沼」という言葉には、人間関係における終わりの見えない苦しい戦いという意味合いがあるように思える。
しかしもともとは戦争で使われた言葉ではないか。
乾いた土地が基地となり陣地となる。
湿地地帯は足場が悪いでの当然基地には向かない。
本書には、泥沼から少し離れたところに乾いた小道を用意させといて、そこに敵の足が運ばれた瞬間を狙い撃ちしたという日本の戦略について書かれていた。
言葉には生まれた背景があり、その後意味が背景とともに少しずつ変容していく例がうかがえた。
言葉について日々考えている以上、この些細なことは非常に大事なように思われた。
つづく
2024年の追記:この頃から本を読み過ぎて頭がおかしくなったのかと親に思われ始める
公開日2023/2/1