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執行草舟『脱人間論』講談社 (2020) 読了

               執行草舟『脱人間論』講談社(2020)

■株式会社講談社

公式HP:https://www.kodansha.co.jp/

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/KODANSHA_JP?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

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つづきをよみおえた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/07/07/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98968/

   

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感想

ニーチェ「神は死んだ」がただの妄想だと思う人は今一度モリス・バーマン『デカルトからベイトソンヘ』を読まなければならない。

  

精神疾患が部分的に「つくられたもの」であると到底思えない人はミシェル・フーコー『狂気の歴史』を読まなければならない。

  

ヒューマニズムが正気と狂気の主客転倒であると思えない人は本書、『脱人間論』を読まなければならない。

  

現代ヒューマニズムの精神構造を疑えない人は「社畜」も「家畜」だと理解することはできない。

   

現代ヒューマニズムは「権利・幸福・保証・お金」を最高価値と置いているものだと理解しなければならない。

   

戦争の時代においては「生きるか死ぬか」が、経済中心の現代では「損するか得するか」にただシフトしたに過ぎず、戦争の否定は国家の否定、正義の否定であることを理解しなければならない。

   

正義なき人間は「家畜」であると理解しなければならない。

   

文学を「役に立たないもの」としてしか捉えられない人は自身が「家畜」であることを理解し得ない。

   

執行草舟氏のいう「脱人間」とは現代のエクソダスであり、苦悩から逃げるのではなく「家畜」としての「人間」を拒否する存在であることを理解しなければならない。

   

「脱人間」を遂行するには「苦悩」を受け入れなければならない。

   

「苦悩を受け入れる」とは悩み抜くこと(池田晶子の定義に即すれば、それはただ「考える」というこことである)を一生つづけなければならない。

   

以上を理解し、「脱人間」を貫徹することが「真の人間」であることを理解しなければならない。

公開日2023/3/23

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