■株式会社牧野出版
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つづきをよみすすめた。
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メモ
“単に画一的なだけの中央統制が望ましいわけではない。だが、理想的に大切なことは、何が何でも中央館制にアレルギーを示すことではなく、公的な制度枠組みを通じて圖書館サービスを全民衆に行き渡」らせることであろう。戦後の図書館関係者は、そのことが理解できなかった。” P95
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日記
本書の1/3程度は読み終わった。
話の繋がりを追う作業はなかなかに精神の集中を要した。
ようやく、本書の重要な部分の一角はつかめたように思う。
それは「図書館法の脆弱性」にあるということであった。
“資金不足に対処する方策を確立つしておかなければ、極端な話、司書の名の下に薄給の非正規労働者を使い捨てる暴挙に出なければ、公立図書館の存在そのものが脅かされる時代が来るかもしれない。” P114
歴史的な事実として、図書館は公民館に「社会教育」の座を譲らざるを得なかった事情があり、それは財源の不足によるものであったと著者は書いている。
その根拠として、図書館法第20条に財源が問題となって図書館が普及しない旨が書かれているとのことである。
日本はたまたま高度経済成長をとげ、資金面の問題をクリアすることで結果的に公立図書館は普及したが、それが図書館法の本質を考える際のある種の障害、隠蔽となった。
図書館法は財源の問題で「公立図書館の消滅」を招くリスクを抱えていることに変わりはない。
そのような内容がおよそ130ページまでの中核的なテーマであるように自分は感じた。
そして、本書は民主主義と公共性が問われているように感じた。
公開日2023/4/28