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読書日記1003

    小室直樹『日本人のための憲法原論』集英社インターナショナル (2006)

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つづきをよみすすめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/07/13/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%981002/

  

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日記

頭に刻むにはアウトプットを繰り返すしかないように思われた。

まず「憲法と民主主義は本質的には無関係である」と小室直樹は述べている点。

ヨーロッパではじめて誕生した憲法は「マグナ・カルタ」であり、これはイギリスのジョン王が「慣習法」をあまりにも無視したために生まれたとされる。

小室直樹は、「憲法とは成文法ではなく、本質的には慣習法である」と19ページにハッキリと書いている。

つまり、憲法の精神は「慣習」に依拠しており、これが無視されれば憲法は効力を失うと憲法学者は考えている、と小室直樹は述べる。

マグナ・カルタの役割は王が「慣習法」を破った際に反乱に訴えることが可能であるとした点にある。

「デモクラシー」を分析するには宗教への理解が欠かせないとし、以降は宗教史の講義が進む。

・・・

アメリカはよく「契約社会」とよばれる。

結論から書くと、これは古代イスラエル人が「旧約聖書」において神と交わした約束(=契約)「契約は絶対に守らなければならない」に依拠する。

ソロモンというイスラエル王が、絶対に破ってはいけないとされる旧約聖書の「自分以外に神を拝むこと」を破ってしまい(神ヤハウェの神殿をつくった)、ユダヤ人が苦い経験をしたことに起源を持つとされる。

しかしややこしいのは、小室直樹が言うには、イスラム圏は契約社会ではないということである。

これはイスラム教の創始者、マホメッドがキリスト教とユダヤ教を研究して作り上げ、良く言えば「ゆるい宗教(=契約に対して寛容)」に仕立て上げたからだとされる。

・・・

次に話は民主政治に移り、プラトンとアリストテレスなどの話をまじえながら、民主主義とは本質的に独裁者を生む温床であるという話が展開される。

つづく

公開日2023/4/24

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