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新・読書日記106

           トーマス・ベルンハルト『推敲』河出書房新社(2021)

■株式会社河出書房新社

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     デイビッド・モントゴメリー (著), アン・ビクレー (著)『土と内臓』築地書館(2016)

■築地書館株式会社

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公式X(旧 Twitter ):https://x.com/tsukijishokan

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日記

地球上に存在する生物の総重量の半分を細菌たちが占めている。これは途轍もない事実だ。

個体数で見れば圧倒的に細菌が多い。また、細菌を宿していない生命は存在することができないという事実。

パスツールがいたのは、人類史的にはまだほんの少し前という事実。微生物に関する研究はまだまだ浅く、執行草舟氏によれば、ほとんど解明は進んでいるが、現代科学はこれから証明する段階だという。

  

今日は執行草舟チャンネルをみつつ、夜は読書を過ごして菌に関する理解に努めた。

目からうろこの話ばかりであった。『土と内臓』の内容も非常に興味深い。

  

“最近は、犬のように隙を見ては、環境という床からじかにDNAを拾い食いする。” P32

細菌は他生物のDNAを自身に取り込んでいるのだという。このことからして既に驚異的である。

このあたりはまだ詳しくは書かれていないので明日以降分かり次第感想などを書いていきたい。

  

今日はパスツールがどういう研究や、科学界どういう影響を与えたのか、そのあたりに触れた。

当時は腐敗した物質から微生物が「わいてくる」と考えられていたが、そんなことはなく、パスツールは加熱殺菌して密封すれば腐食を抑えることができることを明かした。

今では当たり前すぎて誰でも知っていることが書かれていたが、顕微鏡が果たした役割、意義というものを実感した。

   

執行草舟氏は、あくまで仮説としたうえで、菌が人間の人格を決定していると語っていた。

これは別に突飛な仮説ではないように感じた。

遺伝子を「拾い食い」して自分で好きなように操作できるくらいの能力を備えた細菌が、人体の細胞の数をはるかに上回った状態で腸内に住んでいながら(共生)、かつ腸脳相関の存在が認められたという事実も踏まえれば、何も影響を与えない筈がない。

  

メモ

生物の大きさ

DNA:ウィルス:細菌=1:10:100

てんとうむし:りんご:犬=1:10:100

  

トーマス・ベルンハルトの『推敲』が一度止まってしまっていたので再び読み始めた。

『消去』が面白かったのでこちらも少しずつ読んでいきたい。

つづく

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