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読書日記1053

       仲俣暁生『失われた「文学」を求めて』つかだま書房 (2020)

■合同会社つかだま書房

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公式X(旧 Twitter ):https://x.com/tsukadamashobo

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日記

昨日全く集中力がなかったのは、おそらく気温と湿度の上昇による疲労ではないかとおおわれた。

今日も久しぶりに晴れて、書店で涼むことにした。

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本屋は少しずつ新陳代謝をしている。

今まで置いてあった本が消えている。そして新刊と入れ替わっている。これが数ヵ月のスパンで繰り返されていく。売れたのか。それとも返品されたのか。売れていることを願いたい。

『天才読書』では今まで読んだ『サピエンス全史』や『銃・病原菌・鉄』など、有名どころの本の内容が分かりやすくまとめられており、思い出したり新しい発見があったりなど、本が好きな人も、そうでない人にもおすすめできるガイドブックであるように感じた。

ニック・レーン『生命、エネルギー、進化』(みすず書房)にも触れられており、難しいけれどももう一度読んでみようと思えた。

・・・

『失われた「文学」を求めて』を読んでいて、千葉雅也氏のツイート「(官僚的な)エビデンス主義は、想像力によって信頼し合う人間関係を破壊するのだ」が目に入った。

このページの論考はやや複雑なので全体を捉えるのはやめたが、想像力という概念、力は「失われた三十年」の日本のテーマであるように感じた。

なんでもかんでも理詰めで解決できるほど人間は理性的な生き物ではない。

むしろ感情が理性を支配していると思えるほどである。

小説は心の栄養、という抽象的な表現に「小説は読者に想像力を与える」という言葉を与えたい。

文学は人間の死角に光を与える存在であってほしいと思った。

公開日2023/6/13

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