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その他数冊
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日記
『崩壊を加速させよ』と『正義から享楽へ』の内容を咀嚼するために本書も読むことにした。
今日は第二章の終わりまで、約100ページ読み終えた。
第二章までは現在の社会情勢や共同体のあり方などについて語られた。
第三章をざっくりと読んでみたが、この章は都市工学を専門とする藤井氏による都市論がメインとなりそうである。都市のデザイン設計がいかに社会活動に影響をインパクトを与えるのかなど、マクロ的な話が展開されることが予想される。
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共同体や自助努力の重要性については本書以外にもいろいろと話題になっているが、50年スパンで考えると人間同士の繋がりが昭和の時代とは変容していることを宮台氏は語る。焚き火の禁止、公園における禁止行為の多さが象徴だとされる。昔は見逃された行為が、クレームによって規制、規制へと流れていく。
漫画クレヨンしんちゃんに、焚き火をする場面があったことを自分はハッキリと覚えている。
(ネネちゃんが頑張って集めた枯れ葉がしんちゃんと風間くんによって持っていかれてしまい、ネネちゃんの母がキレてしまう)
漫画はアニメと違い、内容が1990年代前後のものも少なくない。
あの焚き火のシーンは著者の経験によるものであったのだろうか。
たしかに今、火遊びをする子供はあまり見かけない。むしろ見かけたらその人は全力で阻止するかもしれない。宮台氏の体験談によれば、それほど文化は変わっているということが伝わった。
内容は『崩壊を加速させよ』とある程度重なっているように感じた。
今日は藤井氏の目線も加わることによって、経済学偏重の思考が国家政策をねじ曲げているのではないかと思わされることがあった。
エートスはなかなか変わらない。表面的な、薄っぺらい政策はエートスを変える力が弱い政策とも言える。
自分は経済学に詳しくはないが、現代貨幣理論でああなる、こうなるという議論に欠けているのは全体的な、巨視的な思考であり、分野横断的な(歴史、宗教社会学、心理学、文学など)事実に裏付けされた議論だと感じた。
視聴者、読者に求められるのは深い思考による批判的、かつ建設的な態度である。
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ベンヤミンは『パサージュ論』のなかで、進歩だと私たちが考えているものは本質的に太古への回帰なのではないか、という問題意識を持っていたと仲正氏は語る。
ベンヤミンの本が大事だと自分が考えるのは、目先の利益によって命が犠牲になる例が近年増えてきているように思われるからである。ベンヤミンは資本主義と文化産業について歴史的な思考分析した人物であるとされる。
悪い点ばかりを見ずに、商業主義の良い点、悪い点の双方をベンヤミンから吸収していきたい。
公開日2023/6/27