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読書日記1111

チャールズ・ダーウィン『人間の由来 (上) 』講談社学術文庫 (2016)

■株式会社講談社

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            リチャード・O・プラム『美の進化』白揚社 (2020)

■株式会社白揚社

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つづきをよみすすめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/07/20/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%981110/

   

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日記

『美の進化』は320項弱まで読み終えた。

意識は飛ばしながらもページは読み飛ばさずじっくり読み進めた。

今回は人間の性に関する話が盛りだくさんであった。

当ブログを性的なコンテンツにしてはならないので大部分を割愛せざるを得ない。

概ね一般的な常識から外れる知見というものはないと思われた。

自由恋愛によって魅力的な異性を選ぶことができれば短期的に何が魅力なのかということが可視化されるという論理に疑いの余地はない。

ふくよかな女性が好まれる部族のなかでは、遺伝的にそのような体型になりやすいという論文があったとしてもなにも驚くことはない。

進化は文化と相乗効果を生む。

そこまでは誰もが想像つく。

ややふれにくい話題ではあるが、本書では女性のオーガズムと進化論の関係について書かれていた。結論としては、生殖とオーガズムは何も関係がないということであった。

この話は自然淘汰の話ではなく性淘汰のベクトルを向いている。

性淘汰を論じるにあたっては文化的な美しさというものがウエイトを大きく占める。

ガリガリに痩せた女性が美しいと判断される地域があれば逆の例もある。

ここに普遍性はないようにみえる。

カントでいう「趣味判断」の領域なのだろうか。

進化論もややこしいなと思いながらも、やはり自然淘汰と性淘汰に関してはダーウィンの知見を借りるしかないように思われた。

素人がどうのこうのと解釈をしてもあまり進展しないように感じたからであった。

興味本意でついにダーウィンの本にも手が出てしまった。

というよりかは、やはり好奇心が抑えられない。

抽象的な美学論に少々つかれてしまったので、良い機会だと思っている。

目次と序文を見る限り、『人間の由来』は『種の起源』と違い、性淘汰のほうに重きがおかれているようにみえる。

自然淘汰とは別の性淘汰という奇妙な現象をダーウィンはどう説明するのか。

公開日2023/8/18

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