■株式会社共和国
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感想
人文書にしては比較的薄い本なので、3日ほどで一気に最後まで読んだ。
「哲学JAM」のシリーズは赤、青、白がある。個人的には仲正氏の芸術論が気になったので青のほうを読みたかったが、一応連続講義をもとに作られているので、講義の一発目である赤から読むことにした。
赤は基本的に政治の話が中心なので少々かたい印象を持った。
自分は過去、政治経済を一から学び直すため小室直樹の本を読み漁ったが、執行草舟氏の影響もあってか、政治について考えるのは時間の浪費だと思うようになった。
処理水問題でまたネットが荒れているような印象を自分は抱いたので、自分は再度ネットにいる人々がどのような考えを持っているのかをある程度探った。
そしていくつかこのブログで記事を書いてから本書を読み終えたという流れになる。
SNSはサイバーカスケードの温床だと思いがちであるが、自分はわりと肯定的に捉えている。というのは、ネットは人間の本音が聞ける数少ない場所だと思うからである。
しかし仲正氏のような有名な人の立場になると話が変わる。
『FOOL on the SNS-センセイハ憂鬱デアル』のシリーズにネットからの攻撃がいかにしつこいものかが書かれている。
仲正氏がいうにはヤフコメからもいろいろと批判的なことを書かれるという。
とはいえそこに書かれている文章は本音の確率が高いので、敢えてポジティブに捉えるならばその点が挙げられるだろう。
自分は大型書店の本棚を見ているとなんとなくではあるが、リベラルに不安を抱いている。
広い意味では自由を大事にする主義だと思うので人間的な思想だと思いがちであるが、自分はリベラルに対して、彼らの「自分たちにとって都合の悪い権威・言説に対する攻撃性」を少なくとも感じる。
それでも思想の自由を主張したのが『自由論』を書いたジョン・スチュアート・ミルだとされる。
その理由は納得できる。様々な主義・主張があることで議論を通して自分の立ち位置を把握し、前へ進むことができる。
仲正氏によれば、問題点は議論のスピードにある。
今日のテクノロジーの発達スピードより明らかに早い。次々に新しい問題が降ってくる。
新しい言葉もどんどん増えてくる。
半年も本屋に行かなかったらおそらく一部の社会問題が全く理解できないということもあるだろうと思っている。
だから市民の代表者が選挙で選ばれ、議会で中心になって政治問題に取り組む現代のシステムは悪くないと思えてくる。
これを破壊して何になるのだろうか。
左翼系の本もたまに立ち読みするが、トインビーの文明論を自著のなかでよく語る執行草舟氏の本を読み漁ってからは、彼らがトップになったとしても大して国は変わらないのだと自分は思った。
自分はTwitterで処理水問題を統計学的に、具体的に数値を示して説明せずに批判する○馬社にその点についてコメントをしたがすぐにブロックをされてしまった。
ブロック。
Twitterではまともな議論ができないことはブロック機能で証明されているように自分は思う。
ブロック機能は解除されるようだが、誹謗中傷をアルゴリズムで排除できるのだろうか。
本書の内容をまとめるのは骨が折れるので、関連する本を読んだときに読書日記のなかで本書の内容を少しずつアウトプットできたら、と思っている。
・・・
政治について考えると書くことが止まらない。
ブログの記事がなかなか更新できない人は政治についてあれこれ書けばいいのではないだろうか。(アクセス数が増える!!)
公開日2023/9/6