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読書日記1145

        J・M・クッツェー『世界文学論集』みすず書房 (2015)

■株式会社 みすず書房

公式HP:https://www.msz.co.jp/info/about/#c14087

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/misuzu_shobo?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

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日記

今日は睡眠があまりとれなかったので小説は読まないことにした。

小説を読んでいるうちに寝てしまうと、小説の内容が頭からほとんど吹き飛んでしまう。

1時間ほど仮眠をとってこちらの本を読んでみた。

最初は「古典とは何か?」という講演の内容から始まる。

もしかすれば、なかには偉大な作品が暴力によって歴史から完全に消されてしまったものもあるかもしれない。

生物の場合は化石によってその爪跡を残すことができるが、書物の場合は口承されない限り記憶に残り続けることはできない。

あらゆる独裁者が書物を破壊した。

古典とはその攻撃に耐え抜いた強さを持っている。

この本だけは絶対に残さなければならないと考えた人が、どんな手段を使ってでも守り抜いた物語が存在していたかもしれない。

そう思うと、暴力に耐え抜いた本というものは相応の理由があるから生き残ったという説に納得できるものがある。

今後も定期的に古典を読んでいきたい。

公開日2023/9/21

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