■株式会社白水社
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日記
『マイケル・K』を積読していたときに、ふと手にとって読んでからはクッツェーに魅了された。
読みやすく、時おり人間の闇や深いトピックを扱うことが多いので自分には合う作家だと感じている。
本書を読んで『マイケル・K』や『恥辱』の、翻訳者目線での読み方、加えて世界的な評価や読者層の受け止められ方などが語られた。
「そうも読めるのか」
「たしかにそう考えることもできる」
とうんうんしながら読んだ。
たしかに『恥辱』はフェミニストからすれば批判の対象でしかない気もする。
そして『マイケル・K』も差別という観点からはいろいろと言えることがあるかもしれない。
自分は分析的な読み方はプロにまかせて、とりあえず文学作品から問いを引き出すことができれば及第点だと思っているし、分析しながら読むと疲れるものである。
・・・
政治・経済を勉強するよりも執行草舟氏のように文学と歴史、科学を勉強すれば視野が広まると思っている。
今日は徳倫理学に関する本や『真理・政治・道徳ープラグマティズムと熟義』という本を立ち読みしてみたが、抽象的過ぎてどこに議論が向かっているのかさっぱり分からなかった。(精読するしかないが、買おうとは思えなかった。)
しばらくは文学作品を読みながら執筆を続けていきたい。
・・・
公開日2023/9/30