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読書日記1224

      大江健三郎『新装版 大江健三郎同時代論集7 書く行為』岩波書店 (2023)

■株式会社岩波書店

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その他数冊

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日記

大江健三郎の難解な文章に圧倒されつつ、スターリンのほうをメインに読んだ。

スターリンは歴史書にとどまらず、文学、経済学、政治、芸術社会学、児童心理学など、あらゆる分野の書物に読み耽っている様子が伝わった。

1日の労働時間は12時間以上にもかかわらず年間の書籍注文数は500冊という、強靭な体力を見せつけられた。

今日は文学に関する記述が多く見受けられた。

“彼は側近を訪問すると、その書斎に入って書籍を開き、実際に読んでいるかどうかを確かめた、スターリンは読書に関して助言を与えるのが好きで、私については文学の知識が足りないと憤慨していた。例えば彼はゾラを絶賛するが、私はルミナールを読んでいなかった(読んだのはナナだけだ)。” P137 (『スターリンの図書室』)

“ロイとジョレスのメドヴェージェフ兄弟によれば、一九二0年代のスターリンは年に五00冊もの書籍を注文していた。” P138 (『スターリンの図書室』)

他にもツルゲーネフ、ドストエフスキー、プーシキン、ジャック・ロンドン、マーク・トウェイン、チェーホフ、ゴーリキー、ユゴーなどの世界文学を読み込んでいたことが明かされた。

“スピリンによれば、ロシア、ソヴィエト、世界の古典文学が蔵書のかなりの部分を占めていた。” P158 (『スターリンの図書室』)

古今東西の為政者が書物破壊に駆られたのは、良くも悪くもこの文学に宿る威力にあると感じた。

レーニン、トロツキーも同様に数えきれないほどの書物に読み耽ったという。

・・・

今日も集合論を引き続き学習。さすがに疲れたので記録は次回に持ち越し。

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来年は本腰を入れてブログだけでなく小説を書き、精力的に活動していきたい。

つづく

公開日2023/12/11

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