■株式会社晶文社
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その他数冊
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日記
『新装版 大江健三郎同時代論集10 青年へ』
メモ
“ガストン・バシュラールによる、次のような想像力の定義を、※※君よ、僕はこれまでいくたびか自分の考え方の根幹に置くといってきた。《いまでも人々は想像力とはイメージを形成する能力だとしている。ところが、想像力とはむしろ知覚によって提供されたイメージを歪形する能力であり、それはわけても基本的イメージからわれわれを解放し、イメージを変える能力なのだ。イメージの変化、イメージの思いがけない結合がなければ、想像力はなく、想像するという行動はない。》(『空と夢』)P100 ” (『新装版 大江健三郎同時代論集10 青年へ』)
その後、じっくりと大江健三郎の言葉を追っていったが、やはり抽象的すぎて何も残らなかった。ただ、一文一文に文学的な、なにかこう非常に選び抜かれたもの言葉がそつなく配列されているような趣を感じた。
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『私は生まれなおしている』
メモ
“私が最も畏敬する三人の哲学者、プラトン ニーチェ ウィトゲンシュタイン、は体系化の反対者で、みずから公然と認めていた。” P124 (『私は生まれなおしている』)
“結婚は慣性の法則に基づいている。愛してはいないが、近接した状態。” P128 (『私は生まれなおしている』)
“不充分な知識だけが創造的だ、とゲーテは宣言している。” P145 (『私は生まれなおしている』)
結婚を慣性の法則で説明するスーザン・ソンタグはユニークであると感じた。
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『来るべき哲学のプログラム』
メモ
“(一)個別科学は、「矛盾」を立証することによって哲学の信用を失墜させようと懸命であるが、ここではっきり言っておかねばならないことは、そうした「矛盾」ならば、個別科学自身のなかにも、まったく同じように見出されるということである。しかもそれは、個別科学のあらゆる点に及んでいる。だがそればかりではなく、じつは、この「矛盾」は真理の概念に対する矛盾ではないのだ。というのも、真理は、ある事柄のかなたに存在するのではなく、事柄のなかに存在しているからである。” P218 (『来るべき哲学のプログラム』)
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『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』では、ハイゼンベルクとシュレーディンガーが同じ領域にまで達していて、表現の仕方(方程式)は違っていたが内容は同じだったことについて書かれていた。
哲学もまた、似たようなことがあるかもしれない。
語りかたは人それぞれであるが、内容が一致する点が必ず彼らの言葉のなかに存在する。
ベンヤミンが遠回しでそう言っているように自分には思われた。
公開日2023/12/30