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その他数冊
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日記
精神的に参っているとき、ほぼ必ず良い夢を見ることによって体調が回復するという、科学的には証明が困難であろう出来事を今日も立て続けに経験した。
普通は精神的にしんどいときは嫌な夢を見がちなイメージがあるが、本当にしんどいときは逆転現象が起きる。
走馬灯とまではいかないが、昔大好きだった故郷の思い出、光景、歪曲されてはいるものの、それらの一場面が鮮明に浮かんだ。
これが立て続けに起こっている。
神秘体験というものに限りなく近いと自分では勝手に思っている。
ということで、気力と体力ともに回復しつつある水曜日であった。
昨日書き残した読書日記1292はしばらく見たくないくらいに、昨日は落ち着きがなかった。
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『フェルナンド・ペソア伝:異名者たちの迷路』
ペソアの半生が知りたいと思い読むことにした。
個人的に見れば、少年時代から神経症に罹り、読書に耽っていたという、詩人や文学者にありがちな華麗な経歴であった。児童文学は読まず、一般的な小説を読んでいたと書かれていた。
メモ
(ペソアの言葉)
“詩人にとってその作品以外の伝記はありえない” P21
“強制されたあらゆる勉強は嫌いだ” P55
・ペソアが耽読した作家たち
シェイクスピア
ワーズワース
ミルトン
ポー
ボードレール
ヴィリエ・ド・リラダン
モーリス・ロリナ
ニーチェ
ショーペンハウアー
アンモロ・デ・ケンタル
ゲーラ・ジュンケイロ
ゴメス・レアル
アントニオ・ノブレ
セザリオ・ヴェルデ
ヴィヨンがラインナップに入っていなかったことが個人的に少し気になった。
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『新編 不穏の書、断章』
メモ
“直接体験は、想像力のない人びとの逃げ道や隠れ家だ。虎を追うハンターの危険に満ちた物語を読みながら、私もそれに相当するぐらいの危険を経験するーーただし、ハンター自身の危険だけは経験しないし、そんなものはくだらないもので、読んでいるそばから忘れてしまった。” P287
“行動の人は、意図せずして、考察の人の奴隷である、物事の価値は、解釈する人によってもたらされる。したがって、前者が作っているものは、後者がそれを意味へと変換し、生命を与えるのためだ。物語ることは創造することであり、生きることは生きられたことでしかないからだ。” P287
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『人生論ノート』
数量化、定量化社会が嫉妬を媒介する
“他人の幸福を嫉妬する者は、幸福を成功と同じに見ている場合が多い。幸福は各人のもの、人格的な、性質的なものであるが、成功は一般的なもの、量的に与えられ得るものである。だから成功は、その本性上、他人の嫉妬を伴易い。” P74