■株式会社岩波書店
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■株式会社青土社
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その他数冊
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日記
夜にいっきに4冊本が売れた。こういうのがたまにある。
ほとんど心理学系の本であった。二周目だったがしばらく止まっていたのでこれは仕方がない。
今日も精神的にしんどくなり、普段は2時間以上カフェで読書するのであるが、今日ばかりは90分くらいで出てしまった。
そのあとは歩きながら物事を考えていた。
香水が突発的に見たくなったので、久しぶりにドン・キホーテに足を運んだ。
セルバンテス『ドン・キホーテ』のほうはまだ読めていない。次ドン・キホーテに来るときは読んでいるだろうか、そんなことを考えながら、久しぶりに香水のコーナーへ赴いた。
明らかに値上げが止まらないブランドがある。円が安くなった。
円が安いのだから、せめて精神だけは高くなければならない。そう思った自分は何も買わずそのまま有隣堂へ向かった。
・・・
『ジブリの哲学――変わるものと変わらないもの』
ジブリはサハラ砂漠の「熱風」を意味すると今頃知る。
ジブリの牽引車たちは本当によく本を読む。古典、文学、哲学の話が多い。だから惹かれる。
ジブリの偉大な作品は、偉大な哲学、偉大な思想、偉大な文学、偉大な精神によって支えられていると改めて実感。本の内容を見る限り、鈴木氏もかなりの読書家であるのだが、宮崎監督はもっと読んでいるらしい。
思えば、ファイナルファンタジーの全盛期を支えた坂口氏も相当な博学だという。
いま、ゲーム業界、映画業界、その他のクリエイティブな業界に、これらを作品を超えるものを生み出し続ける人物はいるだろうか。
ゲーム音楽に限っては、自分はほぼ絶望的だと思っている。RPGも明らかに衰退の一方ではないか。
この一連の現象と読書に相関関係はあるのだろうか、と問わざるを得ない。
メモ
”本を読む目的は、若い頃から変わらない。大げさに言えば生きていくための力、つまり血や肉とするためだ。学生時代に読みふけったのが寺山修司。魅力的な引用が多いところに惹かれた。寺山が引用していなかったら、後に何度も読み返すことになるE・H・カーの『歴史とは何か』やデ・グレージアのシュペングラのーシュペングラのー『西洋の没落』などと出会うことはなかっただろう。気に入った本は何度も読み返す。そうやって体の一部としたうえで、持ち歩く。ネットは脳や記憶の外部装置だというが、僕にはよく分からない。その外部装置は、果たして生きる力になるのだろうか。” P257
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『悪霊 上』
突然、思想的な話が展開されたり、面白い話が降ってきて読みごたえがある。しかし相変わらず登場人物がべらぼうに多いので、頭のなかの相関図はめちゃくちゃになっている。
メモ
“ねぇ、君、結婚というやつは、すべて誇り高き魂、独立不羈の心にとって、精神上の死なんだよ。結婚生活は私を淫佚にし、事業に奉仕すべき精力と勇気とを奪ってしまう。” P211
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『なぜ私は私であるのか: 神経科学が解き明かした意識の謎』
体内時計は存在せず、知覚情報をもとに脳が時間を予測する、という話が印象的であった。
“視覚系の脳活動は、主観的な長さをきちんと予測したが、他の脳領域の脳活動はできなかった。これは、持続時間の経験が、神経細胞時計が刻む時刻からではなく、知覚的な最良の推測から実際に生まれていることの強力な証拠である。” P152
・・・
思索
今日も「意味」と「価値」の使い分けをひたすら考えた。
本当にこの二つの言葉は似ている。しかし、どこかに必ず袂を分かつところがあるはずなのである。
メモ
・「使用価値」とはいうが、「使用意味」とは言わない。
⇒使うこと、利用することが「価値」のひとつの側面
・「付加価値」というが、「付加意味」とは言わない。」
価値を高めることはできるが、意味を高めることはできない。
しかし、「~によって意味が大きく出る」という使い方はおそらくある。
ここもまた、両者は微妙な違いを見せつつも、共通点を見せる。複雑だ。
ジョセフ・ラズ『価値があるとはどういうことか』を読みながらいろいろ考えてみたい。
つづく