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新・読書日記221(読書日記1561)

プラトン『テアイテトス』光文社古典新訳文庫(2019)

■株式会社光文社

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日記

あっちへ行ってはこっちへ行っては政治家が街頭宣伝をやっている。

消費税撤廃だとか、生活をよりよくだとか、対処療法ばかり聞こえてくる。

そういうのはうんざりしている。

認知行動療法を受けているときに、薬害の観点から自分は精神医学と臨床心理学を学んだ時期があった。

対処療法はあまり効果がない。それどころか有害かもしれない。自分はいまでもそう思っている。

そのあとに小室直樹と宮台真司氏の本を読み漁って「アノミー」についていろいろと学んだ。

対処療法的な政治改革はやめてほしい。

アノミーから抜けだせない限り日本は好転しないことは小室直樹が答えを出している。

政治家たちにはもっと政治哲学や社会科学の本を読んでもらいたい。

年金が少なくて苦しいのは分かる。分かるが、すべては自分の責任じゃないのかと思わざるを得ない。

人のことをあれこれ言える立場にはいないのは自覚しているが、だからこそ人から様々なことを吸収して仕事を頑張ることだけはちゃんとやっていると自分は自負している。

福祉の哲学は矛盾に満ちている。そして逆説で溢れてる。

あれこれ世話をすることが実は本人の自立を妨げることもあるかもしれない。

あれこれ世話をせずに、冷たく突き放すことが逆説的に本人のためになることもあるかもしれない。

  

困っている人を助ける。これは当たり前だが、「困っている人」の線引きはなかなか難しい。

職場になじめず職を転々としている人がいる。そういう人は社会的な病気なのか、それともただの怠け者なのか。

簡単には答えが出ない。

出ないからこそ議論なり討議が必要なのである。

しかしながら真剣に大人同士、ビジネスではなく社会について考え合う時間が現代では非常に少ない気がする。

ソクラテスの本を読むと議論できる時間が非常に大事なことだと自分は思えてくる。

それがなければどんな政治改革をしても無意味になると思えてならない。

ハーバーマスの討議倫理を再度学習しようと思うに至る。

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