瀧本哲史『読書は格闘技』集英社(2016)
執行草舟, 佐堀暢也『夏日烈烈-二つの魂の語らい―』講談社エディトリアル(2018)
ジャック・ロンドン『マーティン・イーデン』白水社(2020)
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日記
『マーティン・イーデン』を読むと本に憑りつかれるようにページをめくり倒した20代の自分を思い出す。
誰でも独学が合うとは限らないが、エリック・ホッファーや林達夫などの伝記的物語を読んで独学に魅了された若き日を思い出す。
そして活力が生み出されていく。そういう感覚を度々感じる。初めて最後まで読んだ外国文学の長編もこのマーティン・イーデンであった。
感慨深い作品だ。秋にぴったりかもしれない。
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『読書は格闘技』
ロールズとノージックについて著者が自分なりに意見をぶつけていく。
起業家がリバタリアン寄りの考えに至るのは至極当たり前のように思える。
執行草舟氏も、読んでいてどことなくリバタリアンのような雰囲気を感じている。
著者によれば正義を追求すると結局は「価値相対主義」に行きつくのだという。何が正しいのかが不透明になり、それを国家が管理しようとすると不自由な社会になるというのがリバタリアンたちの考えだそうである。それは自分もなんとなくそうは思っている。
そうは思っているが、そのなかでの「共通善」というものを追求することを止めるべきではないように思う。
時代は過渡期で、何が普遍的で、何がそうでないのかが21世紀に洗い出しされていくのだろう。
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メモ
“(・・・)リバタリアンは、国家が正しいことを決めるのではなく、「最小国家」以上のあらゆる価値は、個人が自分の正しさで決めていくことを強く求めるものなので、新しい価値観、社会システムを創ることを世の中に問うていく本来の意味での「起業家」の世界観と一致しているのだ。” P117 (『読書は格闘技』)