池田晶子『人生は愉快だ』毎日新聞出版社(2008)
芦田宏直『努力する人間になってはいけない―学校と仕事と社会の新人論』ロゼッタストーン(2013)
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日記
『人生は愉快だ』
メモ
“人間は誰もが自分の意見というものをもって、それを主張すべきだという考え方と教育が、根本的な間違いなのです。人間は、自分を主張するから人間なのではなくて、その自分とは何かを考えるから人間なのです。考える、よく考える、これでいいか、間違えはないか、どこまでも考えて、よし、これで正しい。そういう自信を得て初めて、それを言葉にして述べるべきなのです。” P201
ツイッターで何かの意見や情報を発信する人を多く見かけるが、99パーセントは怪しい、というよりも信頼に値しない。そういう目を持っているかどうかでSNSとの適切な距離感が作れるか分かれると自分は考えている。そのことを池田晶子がうまく表現・代弁してくれていたように感じた。
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『努力する人間になってはいけない―学校と仕事と社会の新人論』
読み込むと少しずつ面白く読めるようになってきた。
本の読み方について、初級、中級、上級とそのステージの読み方について本書に書いてある。
自分は上級に当てはまった。文学は精神の対話だということは執行草舟氏が教えてくれた。
そういう読み方をしている人がいったいツイッターの胡散臭いアカウント(インフルエンサーの猿真似、回し者のようなアカウント)に何人いるんだろうか。
もう少し謙虚になったほうがいいのではないだろうか。
過去の偉大な作品を触れていけば、自分がどれほどちっぽけな存在なのかというのはすぐに分かると思うのであるが。