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新・読書日記248(読書日記1588)

立岩真也『増補新版 人間の条件―そんなものない』新曜社(2018)

■株式会社新曜社

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日記

仕事の責任の度合いが少しずつ増してき、残業が増えて来た。

すると必然的に読書する時間が減っていく。端的にストレスである。

仕事もしたいが読書もしたい。

読書が仕事になれば本望であるが、そんなにうまくいく世の中でもなさそうである。

いてもたってもいられず、気持ちを落ち着かせるために本屋へ寄った。

なにか面白い本はないか。

前に立ち読みした本が本棚から消えていた。ほう。あの本が売れるのか。

ちょっと良い気分になってきた。そこまで読書離れは進んではいないかもしれない。

なんとか大型書店はつぶれずに頑張っている。

本を書店で買う人は必ず一定数存在する。

絶対に選挙に行かない人間が一定数存在するように、絶対に本を書店で買う人も存在する。

仕事柄、やはり障害と能力主義のテーマが気になる。

そしてこの本を手に取った。『人間の条件』。

ハンナ・アーレントも同じタイトルの本を出しているが、こちらは幾分か読み易い。

この本を読むことにした。

今日はもしかすると今年で初めてカフェに行かない一日だったかもしれない。

それほどに、まったく時間を取れていない。

この本は当たり前すぎて問われなくなった問い、「できる人が得する社会でいいのか」を扱う。

極端な考えに走ると共産主義になることは今は誰でも知っている。

しかし、本当に大事なことは誰もが知っていることを敢えて疑うことにある。

今週はそういう問いを進めてみようと思うにいたる。

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