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新・読書日記261(読書日記1601)

    

執行草舟『超葉隠論』実業之日本社(2021)

執行草舟『夏日烈烈-二つの魂の語らい』講談社エディトリアル(2018)

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■株式会社実業之日本社

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メモ

“不幸というものは、実は文明の概念なんだ。” P268(『夏日烈烈-二つの魂の語らい』)

   

“実は人間にとっての悪とは、魂の敵のことを言っている。それが分かると、大宗教と「道」の文化のすべてが分かって来る。” P146(『超葉隠論』)

    

“(・・・)人間というのは命に関しては個別性なんで、自分のことなんてどこまで考えても何の解答もないし、わかったとしても誰とも「共感」できないものなんだよ。ところが、人間の人生にとって必要なものは、共感性なんだよ。” P293(『夏日烈烈-二つの魂の語らい』)

     

“もし自分の計画通りに生きてる人間なら、本当につまらない。” P252(『夏日烈烈-二つの魂の語らい』)

   

・・・

  

自分は間違いなく孤独ではあるが、読書の世界では逆説的にそうではなく、自分と似たような価値観を持った人が多数いる。多数いるので逆に自分の個性というものがいかに薄いのかが分かってしまうくらいだ。

ところが現実の世界は見事に対照的で、絶望的に気の合う人はいない。

このとき、絶望という言葉は逆説的にポジティブなもので、それでこそ自分なのだとむしろ誇りを持てるくらいに最近はなってきたように思う。

権威主義者、出世主義者、合理主義者、快楽主義者、こんな人間たちが現代には溢れかえっている。

そのなかでどう生きるか、何をして貢献していくか。

そんなことももう考える気がなくなってきた。それもまた逆説的に、考えない方がむしろ結果的に貢献することになるのだろう。

逆説のパラダイム。

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