執行草舟『夏日烈烈』講談社(2018)
シュティルナー『唯一者とその所有 上』現代思潮新社(2013)
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日記
メモ
“私が精神的に生きるときにのみ、私は生きている。精神としてのみ、私は現実的である。” P28
(『唯一者とその所有 上』)
“昔、マックス・シュティルナーといニヒリズムの哲学者がいたんだよ。(・・・)埴谷雄高がこのマックス・シュティルナーの『唯一者とその所有』という本の愛読者で、その影響で僕も好きになったんだ。シュティルナーの影響で『死霊』を書き始めたということを埴谷雄高が書いているわけ。” P386
・・・
通勤中にシュティルナーのことを読んでいたので、本屋で偶然『唯一者とその所有』を目にしたとき、「あの本じゃないか」と直感的にはたらいた。
共産主義者の左翼ということで、古臭い匂いがするが、ニヒリズムという点は現代もなお蔓延っている文明病だと自分は思っているので、この哲学者と精神を共有したいと思い読んでみた。
本屋に行き過ぎるとどこの本屋も似たような本ばかりが目立つ。
そんなときに偶然発見する目立たない本を見つけた時の感動ほど素晴らしいものはない。
つづく