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日記
久しぶりにドトールで読書ができたが、うとうとし過ぎてしまった。
いまでは仕事後のドトールが仮眠の場所となってしまっている。
電車では立岩さんの本を読んだ。
ピーター・シンガーへの批判ということで、少し面白いトピックではある。
自分もピーター・シンガーの本を多少は読んだ。
今の段階では自分の読解力が足りないからなのか、立岩さんがちょっとおかしなことを言っているように感じた。
ピーター・シンガーは、端的に苦しむ動物(人間を含め)を減らしたいという筋で物を書いているのであって、脱人間中心主義的人間中心主義(もっと人間以外のことを考えようという思想が、人間に特権があることを前提としていて、逆説的に人間中心主義となるもの)はピーター・シンガーに当てはまるのかやや疑問である。
立岩さんは危惧するところは、この脱人間主義的人間中心主義が知性を持たない生物(脳に重い障害のある人などを含め)を排除するのではないか、ということだ。
ただ、功利主義はそこまでいくのだろうか。
たしかに功利主義が999人の不幸よりも1000人の幸福を優先する原理を持っていることは否定できないが、だからといって優生思想を安易に受け入れるとも思えない。
全体の幸福が高い社会にそんな思想を許容する原理は働かないと直感で思う。
立岩さんの文章は明快で論理的ではあるが、どこか不足しているところがあるのではないかと今日は思ってしまった。