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新・読書日記281(読書日記1621)

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日記

山本貴光さんの蔵書の数、読書量ともに凄まじく、自分もあのくらいの量の本をいつか揃えてみたいと思っている。

夕方はマルジナリアを読んだ。夏目漱石『文学論』に影響を受けて余白に書き込むようになったと書いてあった。

自分は読めるうちに読みたいだけ読みたい派なので書き込むことはできない。好きなだけ本を買うお金はない。メルカリでまわしつつ、仕事で稼いだ給料を注ぎ込むことでなんとかバランスを保っている。

佐藤優氏もおそらく膨大な読書量のはずだが、実際に何を読んでいるのかはあまり聞かない。

松岡正剛が亡くなってしまった。そうなると、次世代の読書家は山本貴光さんだと自分は思っている。

一読者として、執行草舟氏にもなんとか長生きしてほしい。

  

・・・

『夏日烈烈』の影響で今日の夜『ザ・トレンチ』を観た。

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%81-%E5%A1%B9%E5%A3%95-DVD-%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%B9/dp/B00077D95O

(画像引用元:Amazon)

   

ソンムの戦いを描いた作品とされる。塹壕戦はなかにいるときはいたって平和であるが、塹壕から外へ出て次の塹壕まで前進する際に機関銃に晒される。わずか2時間で数万人が亡くなったという。

執行草舟氏によれば、塹壕戦を繰り広げた国はいまも世界をリードしつづけている。この映画ではイギリス、ドイツである。キリストは野蛮であるが、そうでなければ先進国とはならなかった。日本ももともとは武士道の野蛮性をもっていた。ともに封建制を通過している国で、文明の頂点に立つには必ずと言っていいほど野蛮性がつきまとう。野蛮性とは高い精神力のことだそうだ。

  

しかし、この映画は10代後半の若い兵士たちが描かれていて、とてもではないが高貴な精神を持っているとは言い難い人物描写であった。シラフでは身が持たないということで前進の前にラム酒を飲み込む姿が印象に残った。

自分も10代で戦場に立たされたらおそらく足がガタガタ震えて戦力にならなかっただろうと感じた。

  

・・・

『皮膚、人間のすべてを語る』では紫外線のデメリットが強調されているように感じた。

精神科医、和田秀樹氏は現代の医療の問題点のひとつとして総合医がいないことを挙げていた。

日焼けがガンのリスクを上げるからと言って散歩をしなくなるのはいかがなものか。

リスクリスクと保険のこと、身の安全のことばかり気にしていては人間らしさが失われていき、逆説的に不健康になる。『皮膚、人間のすべてを語る』というタイトルはいささか誇張しているように感じる。

全然すべてを語っていないではないか。

  

山本貴光さんによれば、夏目漱石は余白にいろいろと書き込んでいたみたいである。

「これは分かりにくいのでなんとかしてほしい」

「そうだ、そのとおりだ」

などと書いていたみたいで、『スターリンの図書室』で書かれていたスターリンと重なる。

また、本は最後まで読まないというのは夏目漱石でもそうだったと知って、ちょっと安心した感じはある。

最後まで読める本はそうない。読めるとしたら、それは自分よりレベルの低い本でしかない。あるいは情報としての読書。

  

今日読んだ本たちは最後まで読めるか分からないが皮膚の本と山本さんの本は終わりまで読んでみたいと思う。(山本さんの本がレベルが低いという意味ではなく、これはレベルを落としてくれているという意味である)

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