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新・読書日記314(読書日記1654)

   

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日記

近くのブックオフは比較的綺麗な文庫本が多く売っている。さすがの自分も岩波文庫くらいは中古でいい、むしろ中古以外は無しだなと思えるようになってきた。

新刊書店は、岩波文庫は返品が出来ない。だからやや弱気になってしまうのか、品揃えが悪い。上下の下のほうが無かったり、その逆も然り。

今日は豊作だった。ヒルティの『眠られぬ夜のために』が安い価格で全て揃った。

ひとまず幸福論を先に読んでおきたいと思ったので今日は幸福論一択。

三島由紀夫の文章は相変わらず読みづらい。オスカー・ワイルド論について読んでみたが、あまり分からず。

分からぬがよろしいという言葉を信じてみよう。

  

・・・

『三島由紀夫文学論集Ⅲ』

メモ

“生活とは決して独創的でありえない何ものかだ。ホフマンスタールの忠告にもかかわらず、しかし運命のみが独創的でありうる。キリストが独創的だったのは、彼の生活のためではなく、磔刑という運命のためだ。もうひとつ立ち入った言い方をすると、生活に独創的な外見を与えるのは運命というものの排列の独創性にすぎない。” P251

   

『幸福論 第一部』

“人を不安にするものは、事柄そのものではなく、むしろそれに関する人の考えである。だから、死は元来、それ自体として恐ろしいものではない。そうでなかったら、ソクラテスもまた死を恐れたはずである。死は恐ろしいものだという先入的な考えが、むしろ恐ろしいのである。それゆえ、われわれは、何物かによって妨げられ、不安にされ、あるいは悩まされたなら、決して他人を咎めてはならない。むしろ責むべきものは、われわれ自身、ことにそれに関するわれわれの考えである。自分の不幸のために、他人を責めるのは、無教養者の仕方であり、自分を責めるのは、初学者の仕方であり、自分をも他人をも責めないが、教養者の、完全に教育された者の、仕方である。” P49

   

『ヨーロッパの日記』

“一八九四年九月、若いアンドレ・ジッドは日記にこう書を留める。「わたしはドイツからラーヴァーターのささやかな書物を一冊取り寄せた。ゲーテによって<かけがえのない>人物とまで評され、病魔におかされた晩年のノヴァーリスによって愛読されたこのような著作家、これほどに繊細、これほどに熱烈な精神がなぜ一般にあまり知られていないのだろう」と。そしてラーヴァーターの言葉をそのまま引用する。「自分自身について黙想すること、これこそが生のなかの生である。」” P66

   

“サトゥルヌスの妹メランコリーがもたらす死への衝動を克服する精神力から近代の文学は生れる、とも彼はいう。「したがって古代人は近代人よりも幸せだった。」レオパルディは、アミエルと同様、ルソーを「みずからの不幸を作り出すひと」として尊敬する。” P76

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