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新・読書日記324(読書日記1664)

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日記

多重人格とまではいかないまでも、自分の中に複数の考えをもった自分がいる。そんな気分に浸る一日。

就労継続支援というものは日本のセーフティーネットとして機能していると自分は信じている。

とはいえ、経営上、やむを得ない場合は著しく業績が悪い利用者を辞めさせざるを得ない。それは運営側としての立場上、ごく普通の考えである。

しかし辞めさせられた利用者はどこへさまようのだろうか。

自分を俯瞰して、次は失敗のないように道を歩めるのか。

そんな人にヒルティの言葉は響くのだろうか。

社会福祉とはいえ、競争原理に巻き込まれている以上、限界がみえる。

ジレンマだ。

本当に自分らしくあるには、まず自分を捨てないといけない。最大の逆説。

しかし『幸福論』を貫くテーマはここに尽きる。

幸福であろうとしない態度が幸福を生む。

逆説ならいくらでも見ていた。

だからあの利用者も不幸と不幸が掛け合わせって幸福になるのだろう。

そう信じて明日も仕事にあたろう。

この記事もまた、読書梟の読書ブログの一ページとして積み重なっていきます。

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