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新・読書日記333(読書日記1673)

   

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日記

今までブログをとおして逆説というものと長い間向き合ってきたが、その究極にあるのが幸福のパラドックスのように思う。

ちまたに溢れている幸福論系の本は逆説的に、不幸に陥る可能性が高く、ヒルティのような、敢えて不幸を受け入れることを説く本においては、それが逆説的に幸福に転じるのだと今日は考えさせられた。

メモ

”(・・・)しかも最も有効なのは、仕事である。それは単に仕事から生ずる直接の結果のためばかりでなく、仕事は精神をはたらかせて、おそらく全然起こりそうもない事柄についていたずらにくよくよさせないからである。それというのも、憂いの大部分は根拠のない恐怖から成り立っているからだ。仕事は勇気を与えてくれるし、不当で有害な「気晴らし」や飲酒とはちがって、正しい仕方で、即座に憂いを忘れさせる。仕事は現代におけるただ一つの、まことの、許された、しかも有益な「忘れ川」の水である。” P51

  

“一見こちらに不利に見え不都合と思われるものが、後にはこちらの目的にかなっていることがわかったりする。”P49

  

転職や楽な仕事を求める風潮が強い(ように見える)現代にあっては、ヒルティはむしろ嫌われ役を買うのかもしれない。

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