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日記
『劇場としての書店』が届いた。2002年に出版された本と書いてある。
写真を見ると、たしかにPCに時代を感じた。ただ、書店の雰囲気は今とさほど変わらない。
「売れるものほど奥に置く」と書いてあった。どんどん客を中に誘導したいのだそうだ。
今は、どこの書店もそうなっているとは到底思えない。ブログで何回も書いたが、ほぼすべての書店で、入り口付近には新刊書、ベストセラー、現代小説がドドンと看板のように置いてある。
売れない本ほど奥でひっそりと手に取られるのを待っているとしか見えない。
・・・
『芸術を愛し、求める人々へ』を読んでいろいろと考えさせられた。
問いかけが池田晶子に似ていると感じる。何のために何をして生きるのか。
現代は考えなくても済む時代、とも書かれていた。
AIに何をすればよいか聞いて、Google先生に分からないことを教えてもらう。
なんでもかんでも代行、代行。素晴らしい。
最後には自分という存在も誰かに代行して存在してもらう。
精神の在り方も誰かに代行してもらう。
肉体も献上し、誰かに代行してもらう。
人類はもしかすれば無にむかっている。
『劇場としての書店』画像引用元:紀伊國屋書店